2月のウクライナ侵攻は株の絶好の買い場なのか?
まだまだ下がるように思います
2022年からの株価大暴落を予想して、確定拠出年金をリスクオフ資産へスイッチングしました。
参考ブログ:確定拠出年金の初スイッチング
年始の内に持ち株を全て売却して現金化し、買い場に備えています。
確定拠出年金の初スイッチングでお話しした「リスク④:ウクライナ情勢」が私の想像をはるかに超えてしまっています。
リスク④:ウクライナ情勢の原因により、株価が下がってきています。
今が買い場なのか検証したいと思います。
現在の立ち位置を確認してみよう!!
現状、株式相場がどんな状況なのか確認してみることにしてみました。
株式相場のサイクル
株式相場のサイクルには、上昇相場の金融相場と業績相場と下落相場の逆金融相場と逆業績相場があります。
詳細はこちらになります。
1.金融相場
不況期に中央銀行が金融緩和を行い、金余り状態を起こすことで生じる局面。
投資マネーが株式市場に流れ込むことで株価が上昇する。
2.業績相場
金融緩和が景気の回復や企業の業績改善など、実体経済の改善にまでつながることで生じる。
本格的な株価上昇の局面。
3.逆金融相場
景気の過熱やインフレの行き過ぎ、バブル発生などの恐れから、中央銀行が金融引き締めに動き、
投資マネーの流出で株価が下落する局面。
4.逆業績相場
金利の上昇で、実体経済が悪化することで株価が下落する局面。
景気悪化が金融緩和の呼び水となり、次の「金融相場」へつながっていく。
株式相場のサイクルは1.金融相場⇒2.業績相場⇒3.逆金融相場⇒4.逆業績相場⇒1.金融相場・・・の順で繰り返します。
今はちょうど2.業績相場から3.逆金融相場に移行するタイミングだと思っています。
そう考えると、これから4.逆業績相場を経て、1.金融相場になってようやく株価が上昇するので、株価はまだまだ下がりそうな気がします。
過去を振り返ろう!!
過去を振り返ることによって、株価がどれくらい下がるのか考えてみたいと思います。
日経平均推移
1993年から2001年までの日経平均の推移はこちらになります。
年 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 前年比 | 前年比(%) |
2021 | 27,575.57 | 30,795.78 | 26,954.81 | 28,791.71 | +1,216.14 | +4.4 |
2020 | 23,319.76 | 27,602.52 | 16,358.19 | 27,444.17 | +4,124.41 | +17.7 |
2019 | 19,655.13 | 24,091.12 | 19,241.37 | 23,656.62 | +4,001.49 | +20.4 |
2018 | 23,073.73 | 24,448.07 | 18,948.58 | 20,014.77 | -3,058.96 | -13.3 |
2017 | 19,298.68 | 23,382.15 | 18,224.68 | 22,764.94 | +3,466.26 | +18.0 |
2016 | 18,818.58 | 19,592.90 | 14,864.01 | 19,114.37 | +295.79 | +1.6 |
2015 | 17,325.68 | 20,952.71 | 16,592.57 | 19,033.71 | +1,708.03 | +9.9 |
2014 | 16,147.54 | 18,030.83 | 13,885.11 | 17,450.77 | +1,303.23 | +8.1 |
2013 | 10,604.50 | 16,320.22 | 10,398.61 | 16,291.31 | +5,686.81 | +53.6 |
2012 | 8,549.54 | 10,433.63 | 8,238.96 | 10,395.18 | +1,845.64 | +21.6 |
2011 | 10,352.19 | 10,891.60 | 8,135.79 | 8,455.35 | -1,896.84 | -18.3 |
2010 | 10,609.34 | 11,408.17 | 8,796.45 | 10,228.92 | -380.42 | -3.6 |
2009 | 8,991.21 | 10,767.00 | 7,021.28 | 10,546.44 | +1,555.23 | +17.3 |
2008 | 15,155.73 | 15,156.66 | 6,994.90 | 8,859.56 | -6,296.17 | -41.5 |
2007 | 17,322.50 | 18,300.39 | 14,669.85 | 15,307.78 | -2,014.72 | -11.6 |
2006 | 16,294.65 | 17,563.37 | 14,045.53 | 17,225.831 | +931.18 | +5.7 |
2005 | 11,458.27 | 16,445.56 | 10,770.58 | 16,111.43 | +4,653.16 | +40.6 |
2004 | 10,787.83 | 12,195.66 | 10,299.43 | 11,488.76 | +700.93 | +6.5 |
2003 | 8,669.89 | 11,238.63 | 7,603.76 | 10,676.64 | +2,006.75 | +23.1 |
2002 | 10,631.00 | 12,081.43 | 8,197.22 | 8,578.95 | -2,052.05 | -19.3 |
2001 | 13,898.09 | 14,556.11 | 9,382.95 | 10,542.62 | -3,355.47 | -24.1 |
2000 | 18,937.45 | 20,833.21 | 13,182.51 | 13,785.69 | -5,151.76 | -27.2 |
1999 | 13,779.05 | 19,036.08 | 13,122.61 | 18,934.34 | +5,155.29 | +37.4 |
1998 | 15,268.93 | 17,352.95 | 12,787.90 | 13,842.17 | -1,426.76 | -9.3 |
1997 | 19,364.24 | 20,910.79 | 14,488.21 | 15,258.74 | -4,105.50 | -21.2 |
1996 | 19,945.68 | 22,750.70 | 18,819.92 | 19,361.35 | -584.33 | -2.9 |
1995 | 19,724.76 | 20,023.52 | 14,295.90 | 19,868.15 | +143.39 | +0.7 |
1994 | 17,421.64 | 21,573.21 | 17,242.32 | 19,723.06 | +2,301.42 | +13.2 |
1993 | 16,980.23 | 21,281.03 | 15,671.97 | 17,417.24 | +437.01 | +2.6 |
下落局面は5回あります。
まとめるとこんな感じになります。
1.1996~1998年
・アジア通貨危機と呼ばれる期間です。
・2~3年間で約31%下落しました
2.2000~2003年
・ITバブル崩壊と呼ばれる期間です。
・2~3年間で約55%下落しました
3.2007~2008年
・リーマンショックと呼ばれる期間です。
・1~2年間で約49%下落しました
4.2010~2011年
・東日本大震災が影響した期間です。
・1~2年間で約20%下落しました
5.2018年
・FRBがQTを実施した期間です。
・1年間で約13%下落しました
下落するときの下落率は13%~55%になっています。
2022年になって、日経平均は既に約10%程度下落しています。
まだアメリカは利上げもQTもしていません・・・。
そう考えると、2018年の13%、2010~2011年の20%では済まないような気がします。
一方、日本株は2021年までにナスダックのように爆上げしたわけでもないので、2000~2003年の55%、2007~2008年の49%ほどは下げないような気がしています。
結論として、私はこんなイメージを持っています。
結論
・下落率:25~40%
・底値:17500~21800円
・期間:2022~2023年
これからの投資戦略は???
日経平均に関しては、2022~2023年までは弱気な見方をしていますが、その後は上げると思います。
長期で株を保持できるのであれば、買いだと思っています。
これはインデックス投資が成功していることからもそう考えます。
下落はするものの、一気に下がるのではなく、上げ下げを繰り返しながら全体的に下がっていくと思います。
戦略をまとめるとこんな感じになりました。
・空売り銘柄には手を出さない
(理由)長期的には株は上がると思っているから
・個別銘柄には手を出さない
(理由)個別銘柄は長期保有できない可能性があるから
・短期的にはスイングトレードを行う
(理由)下落局面でもスイングトレードは稼げる可能性があり、失敗しても長期保有に切り替えられるから
・銘柄は1つに絞る
(理由)スイングトレードは1銘柄で十分だと思うから
最後に
ウクライナの人達のために、戦争が早く終わりますように(祈)
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