想像以上のインフレになりそう…。長期化しそうです。

お悩み
お悩み

インフレで景気後退になると聞いてました。日経平均が爆上げしてますけど、インフレはすぐ収まって景気の見通しは明るいですか?

回答
回答

短期的に株が上がれば上がるほどインフレは長期化します

子供が春期講習を受講することになりました。
教育費が段々かかる時期に差し掛かりました。
投資でお金が増やせるように、私も世の中の流れを勉強しておく必要があります。
下記のブログでは2022~2023年は弱気相場になることを予想しました。

参考ブログ:ウクライナ侵攻は株の絶好の買い場なの???

私の想像とは異なり、3/14~3/25まで日経平均はまさかの9連騰しました。
その原因について考察してみましょう。

なぜ日経平均は9連騰したか???

3/14~3/25まで日経平均が9連騰した理由は下記になると思います。
・急激な円安
・VIX指数の低下
・テクニカル的な要素

急激な円安

3/13と3/25のドル円相場について調べてみました。
・3/13:117.53円/USD
・3/25:122.08円/USD

急激な円安ですね~
3/15~16のFOMCでの利上げに関しては予想の0.25%に対し、結果は0.25%でした。
予想通りの結果だったので、0.25%の利上げが急激な円安の原因とは考えらえません。
急激な円安になった原因は下記だと思います。

原因①:3月のFOMC以降、利上げペースを加速するコメントが続出している
セントルイス地区連銀のブラード総裁は超タカ派なので置いておきます。。
3月のFOMC以降、FRB議長のパウエルやシカゴ地区連銀のエバンズ総裁などハト派の人達まで
0.5%の利上げを容認するコメントをしています。
次の5月のFOMCでは0.5%の利上げは決まっているようなコメントが続出しています。
インフレに対して悲観的になってきました。

原因②:日銀の黒田総裁が円安を容認している
日銀の黒田総裁は現状の円安を容認するとコメントしました。
現在の円安は日本経済にプラスともコメントしています。
この意見には私も賛成で、最近悪い円安という言葉が出てきましたが、総合的に円安はプラスだと思っています。

原因①②によりアメリカとの金利差が広がることを想定して急激な円安になったものと考えています。
日本は円安になるとまだまだ株高になります。

VIX指数の低下

VIX指数は積極的に投資を勉強している人は良く聞く言葉だと思います。
VIX指数は恐怖指数とも呼ばれていて、VIX指数が高いとどちらかと言うとリスクオフムードになります。
VIX指数の目安は30を超えると注意と言われています。

3/13と3/25のVIX指数について調べてみました。
・3/13:30.75
・3/25:20.81

VIX指数が急激に下がってますね~
VIX指数が下がったので、リスクオフからリスクオンに投資家の心理が変化したものと思われます。

テクニカル的な要素

日経平均のチャートを確認されているかはご存知だと思いますが、ゴールデンクロスになっています。
5日移動平均線と25日移動平均線のゴールデンクロスは3/22、
5日移動平均線と75日移動平均線のゴールデンクロスは3/25に達成しています。
次は100日移動平均線を試す展開となりそうです。

3/14~3/25まで日経平均は前場下げていても、後場に盛り返したようになかなか力強い動きをしています。

外部環境は???

日経平均株価に影響を与える外部環境についてまとめてみたいと思います。

ウクライナ問題

ロシアのウクライナ侵攻前と比較して、日経平均株価は既に上がっています。
よほどのことがない限り、ウクライナ問題では日経平均株価は下がらなくなってきました。
核兵器、化学兵器、生物兵器を使用するか、NATOへ攻撃するかでもしない限り下がらないように思えます。
本当にそうでしょうか?
ウクライナ問題は、エネルギーコストや食料コストに大きな影響を与え、企業業績に影響を与えます。
現在の株価を見ていると、ウクライナ問題を甘く見ているように思えます。

中国ロックダウンの影響

あまり報道されていませんが、中国でコロナの感染拡大によるロックダウンが、企業業績に影響を及ぼしています。
中国は引き続きゼロコロナ政策を継続しているので、工場の稼働停止が発生しています。
またベトナムも感染者が急増していて、サプライチェーンに大きな影響を与えています。
企業業績に影響を与えそうです。

高インフレ

ウクライナ問題があり、エネルギーや食糧の価格が高騰しています。
また住宅価格も世界的に高騰しています。
よって、各国の消費者物価指数(CPI)は1年前と比較して、高騰してしまっています。
住宅価格(住居費)は金融政策の効果が表れるまで時間がかかると言われています。
インフレが長期化すると言われている理由の一つです。
ロシアとウクライナが停戦しないこともインフレが長期化する要因になっています。

これからの投資戦略は???

日経平均株価に関しては円安以外はプラスに働く要素がないように思えます。
特に外部環境が悪すぎます。
ではどうして日経平均が9連騰したのでしょうか?
金融緩和によりカネ余りが発生し、株式市場に資金が流入していると考えています。
カネ余りの程度が私の想像以上のような気がしています。
本当にカネ余り状態だとすると、金利を少し上げたくらいではインフレは収まらないような気がします。
インフレを抑えるためには、QTを早急にする必要があります。

1.QTを早急にした場合
インフレは抑制されるものの、景気が悪くなる
2.QTを先延ばしにした場合
インフレが続き、いずれ景気が悪くなる

どちらにしても景気が悪くなるのであれば、早くQTを実施した方が良いように思います。

今回のカネ余りによる株高が長く続くようであれば、景気後退は時期が遅くなるような気がします。
景気後退は2022~2023年を予想していましたが、2023~2024年になるかもしれません。

消費者物価指数(CPI)、FOMC、雇用統計の発表前後は大きく株価が動くかもしれないので、注意した方が良さそうですね。
FRBは金融緩和をし過ぎたような気がしています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました